島根県・江津市訪問の記録

先日の江津行きの記録を。またしても弾丸訪問であった。
これは GO GOTSUプロジェクト の一環としてご招待いただき、島根県・江津市に弾丸訪問した際の記録である。
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朝から羽田に。移動しながら、本日の目的地である江津市の取り組みについて動画で予習。柿本人麻呂が詠んだという日本海に面した静かな浜。かつては北前船の寄港地として栄え、瓦製造で潤った時代もあったそうだが、近代化以降は製紙会社の城下町となったようだ。
この10年以上、手作りで創業促進のビジコンを続けたり、この数年はテレ東の番組連動でさまざまな企画が進んでいる様子。なんと、知り合い、というか森ビルの怪人矢部さんも個人的に参戦し、二輪神社を”聖地巡礼”するツアーを遂行しているそうな。さすがである。
歴史ある温泉地、地元出身の建築家によるリノベーション、独自製法を全国に広める醸造家、積極的にコミュニティのハブになろうとする若者たちなど、、気になる素材がたくさんじゃないか。これは期待が高まる。


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羽田から萩石見空港に到着すると、いきなり大勢の人が待ち構えており、ゆずや土産を手渡される。どうやらご当地益田町のキャンペンのようだ。NHKや地元紙のカメラも待ち構えている。ツアー同行者でもある肉の森田さんが早速取材され、完璧なコメント対応を見せる。さすが。ただし、この企画は今回訪問予定の江津とは無関係の取り組みである。
マイクロバスで移動しながら、今回の企画趣旨や目的地のレクチャーが行われる。ツアー参加者は約10名。2台のバスに分かれて移動する。そもそも誰が参加しているのかもよく分からないままだが、会話を重ねるうちに、それぞれの素性が明らかになってくる。
少しずつ企画趣旨と参加者が分かってきた頃に、第一目的地の波子駅に到着した。

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石見麦酒(いわみばくしゅ)。無人駅に作ったブルワリーが今年オープンし、話題になっている。もともと、小型冷凍庫を使った独自製法を確立し、全国にその手法を展開していることで有名だったが、駅舎ブルワリーでさらに見学者や修行希望者が増えているそうな。
この日はタイミングよく山田さんが在席しており、製法、創業のきっかけとなった江津市ビジコン、駅舎ブルワリーの工夫、羊牧場とのコラボ(製造工程で発生する麦芽粕を餌として提供)、某航空会社とのコラボなどについて紹介していただく。
昨今はOEM依頼が増えており、駅舎ブルワリー開設に併せて(大量生産できる)タンク製造にも踏み切ったとか。ビビビ。でも扱うべく調整せねば。
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次に訪れたのは、SUKIMONOの工房兼オフィス。もとは瓦工場だった施設をリノベしているそうで、瓦を焼く窯が会議室になってる。かっこいい!NYで建築設計をやっていた平下さんが手がけるだけあって、オフィスが素敵なのはもちろんだが、街中の廃材を集めてはストックし家具や建材、内装材として作品に仕立ててしまうリビセン的コンセプトはさすが。
和箪笥スピーカーはいいなぁ。これはビビビ。に設置したいなぁ。。自分で作るか。


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夜は、江津市名物?の江津市ビジネスプランコンテストの番外編として開催されたGo-Conに参加。数時間かけて、5名の起業家/仕掛け人の方々とお話させていただきましたが、壁打ちやアドバイスというより、私の方が地域のさまざまな取り組みについてレクチャーを受けたという感じでした。それぞれの仕掛け人の方々もさることながら、このように活躍する人たちを支えつなげる環境を作り続けている市&外郭団体の取り組みがさすがであります。
懇親会はSUKIMONO平下さんがリノベを手がけたYurusato。Go-Conで話せなかった方々と熱く語り合いました。地元の刺身、森田さんが振る舞う熟成ローストビーフ、石見麦酒のビール、そして今回ツアーの仕掛け人Hさんが持ち込んだ金雀&亀齢など、食事も絶品でありました。
二次会はこれまた、以前SUKIMONOオフィスだったという駅前のBar Y.Albero。珍しい酒もちらほら。遅い時間まで参加者のみなさまとの交流を楽しみました。市の職員の方も、まちづくり団体の方々も熱く元気である。


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深夜ホテルに戻るが、始発のフライトに間に合わせるべく、この夜は徹夜である。大浴場に疲れを落としに向かうと、運営スタッフと出会したので、反省会に混ぜていただく。みなさん、ここの背景や想いがあって企画されているんだなぁ。早朝になってお迎えのタクシーがやってきたので、90分かけて空港まで移動したのであった。
が、なんと到着が早すぎて空港がまだ開いていない。陽が出ていなくて薄暗く、冷たい風が吹く中空港の前で待機していたら、みかねた職員さんが施設内に招き入れてくれました。ありがたや。
さて、後日調べてみると、これらの江津の盛り上がりは、そもそも自治体による創業支援コンテストをはじめ、そこから生まれた創業支援&人材支援を行うNPOてごねっと石見や、何人かのキーマンの尽力が積み重なって現在に至っている様子。橋龍氏の秘書出身の隣町市議会議員氏M氏もキーマンの一人だろうか、、などと思っていたら、6年前にガレージに飲みに来ていたことが判明。ほほう、おもしろいものだな。

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さて、、今回は弾丸すぎましたが、また来ないとね。次はゆっくり近隣も回りつつ、長門にも足を伸ばしたいところだ。