メディア分析ラボ #15 「タレント化したがる編集者たち」

メディア分析ラボ #15 「タレント化したがる編集者たち」

2018年7月13日
場所:Sansan株式会社セミナールーム

メディア分析ラボを開催。

「タレント化したがる編集者たち」をテーマに、SNSでも積極的に議論している黒瀬陽平さん、「読モライター」というワードを生み出した宮崎智之さんをゲストにお迎えし、中沢さんと4人でお話しましたよ。

このシリーズは毎回テーマによって参加者の顔ぶれがガラッと変わるところが特徴で、毎度集客に苦労するんです。
今回は特に編集ライティング出版関係の方の参加が中心となっておりました。(一部の方々はドタキャンだったけど、、あんな人やこんな人の参加も)

で、三面記事的な内容や特定の誰かを批判するような内容ではなく、どのような構造になっており、そこに至った経緯はなんなのか?に注目して話を展開。

こちらは事前準備の楽屋で挙がった会話からピックアップして作られた、 羅針盤的キーワードたち。
全てを 網羅的に語ったわけではないが、 流れを思い出すための拠り所として残しておこう。

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1.出版業界の事情
読モライター論とはなんだったのか
そもそも編集者の立ち位置とは
出版に携わる人たちの出自の変遷
マッチポンプ的事情
出版界と「リア充」「自己啓発・承認欲求系人種」の出
会い
「オタサーの姫」的編集者の露出と、その新形態
「人を育てる」編集者の不在
学者とタレント化
テレビでの構造

2.宗教としての解釈
救済とカルト
地下アイドルビジネスとの相似
アンダーグラウンドとしての自覚の有無
自己啓発ビジネスと出版

3.共感の問題
現代美術やサブカルにおける共感の調達問題
どの筆者も共感を求めるのか?
「共感」の反対とは?
共感ポルノ、感動ポルノ”


【開催概要】

■タイムテーブル
19:00 開場
19:30 開演
■テーマ「タレント化したがる編集者たち」
<パネリスト>
・美術家・美術批評家 黒瀬陽平氏
・フリーライター 宮崎智之氏
・ライター・出版ディレクター 中沢明子氏
<司会進行>
・Sansan名刺総研所長 日比谷尚武

■パネリストプロフィール
◯黒瀬 陽平(くろせ ようへい)
1983年生まれ。美術家、美術評論家。〈ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校〉主任講師。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。博士(美術)。2010年から梅沢和木、藤城嘘らとともにアーティストグループ「カオス*ラウンジ」を結成し、展覧会やイベントなどをキュレーションしている。主なキュレーション作品に「破滅*ラウンジ」(2010年)、「キャラクラッシュ!」(2014年)、「カオス*ラウンジ新芸術祭2015『市街劇 怒りの日』」(2015年)など。「瀬戸内国際芸術祭2016」にカオス*ラウンジとして参加。著書に『情報社会の情念』(NHK出版)。
Twitter:@kaichoo

◯宮崎 智之(みやざき ともゆき)
1982年生まれ、東京都出身。地域紙記者、編集プロダクションなどを経て、フリーライターに。カルチャー、男女問題についてのコラムのほか、日常生活における違和感を綴ったエッセイを、雑誌、Webメディアなどに寄稿している。著書に『モヤモヤするあの人 常識と非常識のあいだ 』(幻冬舎文庫)など。
Twitter:@miyazakid

◯中沢 明子(なかざわ あきこ)
1969年東京都生まれ。ライター、出版ディレクター。女性誌、ビジネス誌など幅広い媒体でインタビュー、ルポルタージュ、書評を執筆。延べ2000人以上にインタビューし、雑誌批評にも定評がある。得意分野は消費、流行、小売、音楽。著書に『埼玉化する日本』(イースト・プレス)、『それでも雑誌は不滅です! 』(朝日新聞出版)、共著に『遠足型消費の時代』(朝日新聞出版)、プロデュース本に『ケチケチ贅沢主義』(mucco/プレジデント社)、『深読みフェルメール』(朽木ゆり子+福岡伸一/朝日新聞出版)などがある。

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