奈良訪問
奈良訪問の記録。
▲ 定番の奈良公園
中川政七商店訪問。いろいろ案内いただく。コーキングスペース、祖業である麻事業から今に至るまでの変遷を物語る資料展示、多角化する経営のお話を伺うなど。
かつての国家産業だった糸編を軸に、時代に応じてきちんと事業転換しており、現代ではこーいう角度になるのね。さてどうなるか。
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松岡正剛氏監修の「社会における工芸の位置付けの変遷」屏風絵は分かりやすいなぁ。まんま産業の歴史だなぁ。
お土産には、最近始めたという飲食事業の見学がてら、どら焼きなどを。
▲ 奈良醸造さん。
地域を訪れる時は、まちづくりのキーマン訪問、ロックバー&中古レコード屋訪問が定番だったのだが。昨今は、それに加えて、マイクロブルワリー訪問も追加されて、ますます濃密なスケジュールになってしまう。
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今回は、ご案内いただいた甲賀さんの県庁時代の後輩である浪岡さんがやっている奈良醸造訪問。
「奈良らしくない(鹿とか大仏を使わない!)」コンセプトやクリエイティブで、見事に独特な世界観を確立。
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設立当初から、そこそこの規模で構想されていたそうで、それが功を奏しているとお見受けする。設備もゆとりがありしかもとても綺麗。
各社とのコラボも積極的で、私が個人的に大好きな風の森(油長)とのコラボは、ビールと銘打っているが、もう完全に日本酒である。(ボトルを持ち帰って飲んだが絶品であった!し、ダンデライオンとコラボしたチョコビールも美味かった。)
これは早いうちにビビビ。で扱いたいぞ。
▲ やたきや訪問。
宇陀の歴史の原点であり名産である薬草をコンセプトにした薬膳を中心に、リトリートを売りにしている。
夜景も朝方の景色も素晴らしく、特に朝は霞がかった森と山々を眺める静かな時間が貴重。蔵を改造した部屋もかっこいい。さすが。
お土産に薬草を使ったクラフトコーラを購入。ビビビ。で出してみよう。
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運営されている田中さんの熱い思いを伺いつつ、目の前の田んぼで育てている大和当帰などの薬草をふんだんに使った薬膳料理をいただく。ファイナンス、地域の特性、自治体との距離感、採用、インバウンド対応、広域振興計画などなど。
運営は地元の方々で賄っており、施設やサービスの随所に手作り感さと温かみが伝わってくる。
宇陀は歴史もコンテンツも豊富にて、どう整理するかが課題とのこと。
地元出身の建築家によるコンセプト設計と、その遺志を継いだ盟友イスラエル人建設家によるランドスケープアート。
棚田、お茶栽培、太陽信仰、弘法伝説、龍信仰等々。
入り口として使われているエリアは、設計上はゴールとのこと。休館日に特別に案内いただいたこともあり、設計上のスタート地点から入場して閲覧開始すると、木々に囲まれた森から一気に空間が広がる演出に気づかされる。
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室生寺から近いことから観光客も多いそうだが、こんな山奥にこんな作品があると思っておらず、気軽に入場して驚く人も多いとか。そらそうだろうな。
この地に訪れるまでの道中は、ひたすら山道をくねくねと走り回ったわけで、わざわざ来るには覚悟がいるなぁ。直島や豊島を歩き回るのとは違うよね。
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ロートや(個人的にも縁のある)ツムラ、アステラス製薬の創業の地だけあって、薬草をふんだんに使った攻めたレシピ。もともとスパイスや、応用したカレー作りが先にあり、その先にビールの道が拓けたらしい。ほほう。
最近は、ビアツーリズム実現のために宿泊施設も整えており、近日アップデートオープン予定とか。それを楽しみにまた来たい。
ちなみに米田さんはプログレギタリストとしてプロで活動していたとか。ほほう。。。。
せっかくなので限られた時間ながら、10タップ全てを飲み比べさせていただく。途中、スパイスカレーもいただきながらで、さすがに酩酊しかけたぞ。。
途中、市役所の方々から、宇陀市の産業振興政策や出身起業家たちの関与についてなど教わる。
すっかり堪能しきったのだが、時間を忘れて楽しんでいたら、出発予定時刻ギリギリになっており、目的の電車に飛び乗るべく慌てて店を後にしたのでした。タップルームを見学させてもらうのを失念してしまったが、また次回のお楽しみということで。
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奈良市&宇陀市訪問。1.5日の弾丸工程であったが、限られた時間をしっかり使い倒しつつ、「次にもっとゆっくり見るべき場所」がたくさんリストアップされた旅であった。ご案内いただいたみなさま、ありがとうございました。
差し当たって、奈良醸造&奥大和ビールは近日ビビビ。でも飲めるようになる、、、はずなので乞うご期待。