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北海道・積丹と厚真へ — 予定外を楽しむ旅

北海道、何度足を運んでも回りきれず、「まだ知らないことだらけだな。。また来なければ。」と思わせてくれる場所であります。

今回はADDRess佐別当くんに声をかけられ、五十嵐くんの挑戦を見に行こうと決めました。加えて、岡本さんや各方面から「GOOD GOODがおもしろい」という噂を耳にして。これはもう行くしかないと、2泊3日の弾丸コースで訪問してまいりました。

余市で鹿バーガーからスタート

旅のはじまりは余市。新千歳空港から車を飛ばし、最初に立ち寄った街であります。

寿司屋や海鮮系の店はどこも大行列だった中、「鹿バーガー、美味しいらしい」という評判を聞き立ち寄った店で、しっかり厚めの鹿肉パティを頬張りました。

ジビエってクセがあると思いがちだけど、意外とあっさりしていて美味。

ここから、今回の「地域の素材を楽しむ旅」がスタートであります。

積丹の温泉ホテル「フロリダ」に到着

数時間車を飛ばして到着したのは積丹。いがらしくん率いる、岬の湯しゃこたんに併設された宿「フロリダ」であります。先着組が、刺身やらウニやら美味そうなものを口にしているので便乗しつつ一息つきます。

岬の先端から積丹ブルーに飛び込む

例によって、工程や細かい企画を把握せずに臨んだのですが、どうやら積丹ブルーを体感するプランが組まれているそうな。ほほう。。シュノーケリングもできるとか。はじめのうちは「ボート上から眺めているだけでもよいだろう」と思ってたが、岬まで向かい、みんなが道具を準備し、潜るためのレクチャーを受けているのを眺めているうちに、ここで潜らないと後悔するのでは?と思い始める。

水着なんぞ用意してなかったですが、気づけば服のまま海に入っておりました。あの透き通る青を目の前にしたら、もう我慢できないということで仕方あるまい。

フィンとゴーグルで洞窟を散策したり、海の中の地形を眺めたりと、どっぷり積丹ブルーを満喫いたしました。そして、道中、ザブンザブンと大揺れするボートの道中を同行したメンバーは、吊り橋効果とでも申しましょうか、一体感が醸成されまして、これは良い企画であった。また、創作意欲溢れるキャプテンの、生き様の刻み込まれた尊顔も見事でありました。

温泉からのバーベキュー

宿に戻って即温泉に。体や髪に染み込んだ潮を流し、積丹の海に沈む夕陽を眺めながらの温泉は最高であった。この季節は観光客の方が多いけど、冬場は吹雪で閉鎖するとか。でも、猛吹雪の中で温泉に浸かるのもエクストリームな体験として面白いとのことで、その経験をきっかけに移住を決めた強者もいるとか。ほんとか?

他にも、雪(吹雪?)の中でアートイベントを仕掛けたりと、逆張りの発想が、黄色い人の仕掛けにも通じますな。(温泉や食事の写真をすっかり撮り損ねたので、イベントの情報を貼っておこう)

で、入浴後はゆるゆるとバーベキュー。海の疲れを癒しつつ、ここに来てようやく参加メンバーの自己紹介とか手掛けているプロジェクトの内容を教わったりしながら、地元の食材とお酒と北海道の空気を堪能。

積丹の火祭りに惹かれて

で、今回、積丹を訪ねた理由のひとつが「火祭り(正確には美国神社例大祭の中で開催される天狗の火渡り)」。

この数年、国東のケベス祭りなど、いわゆる“奇祭”を訪ねることが個人的なテーマになっていますが、今回はちょうどよく誘ってもらったタイミングでもあり、すごく楽しみにしていました。

みんなで会場に向かうと、すでに地元の人が集まっており、席とりが始まっている。が、ケベス祭と比べると会場はオープンだし混んでいない。「みんなで中心の儀式を見守る」スタイルだから一度場所を確保してしまえば心配無用。ということで、大人気なく最前列を確保して開始を待つ。開始までの時間もケベスほど長くはない。

夜の闇の中に浮かぶ巨大なかがり火。やがてその中を天狗や山車が何度も往復する様子は、ただ派手なだけじゃなく、どこか神聖であります。かっこいいなぁ、天狗。

天狗は猿田彦大神であり、町に漂う邪気や穢れを焼き払い、五穀豊穣や大漁祈願のための儀式だそうだが。ケベス同様、起源は明らかじゃないらしい。それでも長年続いている伝統行事。恐るべし。おそらく、本土から入殖した方々が地元の祭りを持ち込んだのではないか説が有力とか。ともあれ、歴史や土地の記憶、地域の価値観がぎゅっと詰まった時間でありました。

最近は、予算や安全面の理由でこうしたお祭りが縮小されたり、途絶えたりすることも多いけれど、だからこそ、残っていてほしいなと感じた次第です。

朝温泉、そして積丹といえばジン

翌朝は朝から温泉。いや、正確には起き上がった時にはすでに朝と呼べる時間ではなかった。昨晩、深夜まで議論しているうちに、きづいたらソファで寝落ちしていたのであった。

疲れを癒すべく、みんなで朝温泉に。温泉付き宿、いや宿付きの温泉、すばらしい。海を眺めながら、地方ビジネスをやっているみんなの現況とか、今までやってきたプロジェクトについて聞かせてもらうなど。ファイナンスの知見、大事になってくるよなぁ。

で、今回、温泉に併設されている積丹スピリットの蒸留所は残念ながらお休みだったんだが、温泉では「まかないジン」が販売されている。毎回蒸留する際にできるトップとボトムでカットされる分を集めブレンドしたもので、蛇口を捻って瓶に入れてテイクアウトできる。ということで、都内某所に寄贈すべく1本調達させていただきました。

で、積丹の締めは、岬の湯しゃこたん名物の台湾料理。副支配人・伶人くんのパートナーが手掛ける台湾料理。ぐったり疲れた体を温泉で癒した後の台湾料理。最高でした。

厚真へのロングドライブを経てGOOD GOODに

昼からは厚真へロングドライブ。で、厚真に着いて訪ねたのは「GOOD GOOD」。”世界初の「和牛メゾン」を構想する畜産ベンチャー企業”として、”牧草栽培から和牛の繁殖・肥育、食肉加工、精肉店、レストラン経営まで、和牛の一貫生産を循環型で行う”ことを目指してるプロジェクト。先日、京都で岡村さんに評判を聞いたばかりだったので、楽しみである。

野々宮さんの案内で、施設を見学しながら、プロジェクト設立の経緯、ビジネスモデル、課題、施設の様子などを説明してもらう。情報量多いし、ビジュアル情報からの刺激も多いが、野々宮さんの説明が超分かりやすいのでスルスルと頭にはいってくるな。

後半からは牧場の中をゆっくりドライブしながら見学させてもらいました(正確には、二日間かけて、二つの施設を網羅的に案内していただいた)。ゴルフ場跡地(正確には建設中で放棄されたエリア)を活用した施設は広大。移動しながら、自治体や業会団体、JA等とどのようにしてつきあっているかとか、ファイナンスのスキームについて野々宮さんから解説してもらいましたが、課題山積なれど、クレバーなアプローチだしダイナミックである。ファイナンスの知見、大事。

真鹿で夜更けまで語らう

夜はGOOD GOODが運営する、ハンバーグ屋さん+古民家宿の「真鹿」に。肉を中心とした地元食材の創作料理とペアリングを堪能させていただく。

ここでも、料理を楽しみながらも、GOOD GOODが目指す世界観とか、どんなプロセスを経て今の状態に至ったのかなどなどたくさん聞かせていただく。やがて少しずつ就寝していくのだが、生き残ったメンバーで深夜までスナックかのように飲んで語っておりました。

みんな、牧場やビジネスのスケールと食事に触発されて、発想がとまらん感じでしたな。

千歳への道中も「旅」。そして締め。

翌朝は数名で千歳空港まで車移動。この数日まだゆっくり話していなかったメンバーとの対話で、なぜ厚真なのか、厚真の取り組み、厚真に集う人たちについて、などなどレクチャーしてもらう。

道中も大事な対話時間な訳で、今回の旅は北海道という移動時間が長い地域だからこその「道中の対話」が充実した時間でありました。

で、最後は空港で軽く寿司をつまみつつ、この数日の道程を振り返ったり、財布の中身を整理しながらフライトを待つのでした。昨年のNoMAPSも最後にここで寿司食った気がするな。ファストフード、カフェがわりとしての寿司、ありがたや。

まとめ

2泊3日では時間が足りない濃密なコースであったが、時間いっぱい、たくさんのアイデアや取り組み、想いを吸収させてもらいました。咀嚼には時間がかかりそうなんだけど、他の地域の取り組みを聴く中で、共通点やコラボしたり参考になりそうな点を見出すことができるとよいと思っております。

そして、今回同行したみんなからインプットを得て、さらに行ってみたい街が増えたので、またあらためて北海道の地に訪れようと思っております。