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越境は「転生」なのかもしれないーーLoanDEAL Connect 2025に参加して

イベントが始まる数時間前。少し早めに有楽町に着いた私は、ふと「久々にTiB(東京イノベーションベース)の様子を眺めてみるか」と思い立ち、開場の数時間前に会場に足を運びました。

会場はまさに設営の真っ最中。通常利用する方々が行き交う中、準備に追われるスタッフのみなさんの邪魔をしないよう、そっと片隅で作業をしながら時間を過ごしていると、期せずしてLD社の原田さん、村上さんと遭遇。ここ最近の新しい動きのキャッチアップや、イベントに込めた想いを直接聞ける時間が生まれました。

実はここ半年ほど、ローンディールさんから不定期に「どう見せていくか」「どう伝えていくか」の相談を受けていたのですが、それがようやく“動き出してきたな”という感触。準備の空気感からも、その確かな歩みを感じ取れました。原田さんが走り回らず、ゆっくり座って雑談する余裕があるってのも感慨深い。

350名が集った「越境の祭り」

開場とともに、続々と人が集まり、気がつけば会場はギュウギュウに。申込者はなんと350名超。過去最大規模とのこと。さすがです。

ぎっしり埋まった会場

顔馴染みの方々や、広報支援先の方々、at Will Workや人的資本経営推進協会でお世話になっている面々、Sansan時代にご一緒した方や、今まさに新規プロジェクトをご一緒しようとしている方ともバッタリ再会。こういう場で偶然が重なるのも、ローンディールが作るコミュニティの広がりを感じる瞬間ですな。

熱量のこもったピッチと“内面の越境”

越境者による熱のこもったピッチが続く

イベント前半は「越境経験者によるピッチ」。登壇者のみなさんの話には、単なる異文化体験による気づきを超えた、“価値観の変容”が詰まっていました。それぞれの体験が、その人の想いを込めた言葉で語られ、聞いている側の心にも響いてくる。熱い。

コメンテーターをやらせてもらいました

私は後半のセッションで、恐縮ながら法政大学の石山先生とともにコメンテーターとして参加。ピッチする方々の話の中でも注目したのは、越境先でのエピソードはもちろんですが、それ以上に「その人の内面にどんな変化が起こったか」。なぜ変化が起きたのか、どんな葛藤や気づきがあったのか。そうした“内面のドキュメント”に焦点を当てて質問&コメントさせていただきました。

懇親会は…食べられず。でも得たものは多かった

立食形式の懇親エリアは大盛況。食事にたどり着けず、お土産のプリングルスで空腹をしのぎましたが、その分、たくさんの方と話す時間が取れたのは何よりの収穫。

大盛況の懇親会会場

会の最後には、最近の新しい取り組みもいくつか紹介されていました。

体制変更、「越境イニシアチブ」「越境実験室」の立ち上げ、経団連への加盟サイドプロジェクトの始動調査発表

…などなど、次々と新しい挑戦が続いています。こうした変化も、“越境”が単なる制度や仕組みではなく、新しい価値観の提示であり、それが社会に根付きつつある証なんだと思いました。

「越境」から「転生」へ?

そして、特別ゲストの入山章栄さんの言葉が象徴的でした。

入山さんも熱く語る

「越境してアンラーニングしないと生き残れない。越境なんてワードは生ぬるい。これからは“転生”だ!」(日比谷の意訳)

さすが入山さん、パンチありますな。久々にご挨拶しましたが、越境ムーブメントに火をつけた1人であり、LDを創業期から見守り背中を押してきた立場として、こうした場にちゃんとコミットされているのがさすが。(日比谷のことを「ミスター越境」と紹介いただきました。恐縮であります。)

「越境ムーブメント」を作った3人。

日比谷は、ピッチセッションの総括コメントで、「越境と注目されて10年近く経った。ある意味ムーブメントは起きたが、まだマスになってはいない。でも、取り組んだ会社や人は確実に変化している。その効果は複利のように効いてして、やるかやらないかで数年経つと差が開く。先駆者はその事例をもっと自慢し広めてほしいし、まだやってない組織や人は少しでもトライするのが良いのでは?」ーーそんな話をさせてもらいました。

が、複利による変化を期待するだけでなく、一気に「転生」する覚悟が必要なのかもしれないな。

最後に、少しだけ個人的な話を

今回のイベントを通じて、原田さんをはじめ、ローンディールの皆さんの“進化”を間近で感じながら、ふと10年前のことを思い出しました。

私が原田さんと初めて出会ったのは、ローンディール創業直後のこと。Eight布教活動の一環で原田さんの名刺をスキャンしたのが、最初の接点でした。

そこから不思議とご縁が続きまして。

at Will Workのイベントで登壇してもらったり、メンターとして関わらせてもらったり、越境者向けの勉強会をなぜかビビビ。で開催したり、なぜか一緒に燕三条まで視察に行ったこともありましたな。

そんな風に、仕事というより“縁”や“共感”でゆるやかにつながりながら、気がつけば10年。今回のように、大きな節目のイベントに立ち会わせてもらえるのは、本当にありがたいことだなあとしみじみ感じました。

越境をムーブメントから文化へ

懇親会の熱気を見ていても、ローンディールという取り組みそのものが、今や一つの“文化”になってきている気がします。

越境、転生、複利的変化。

このキーワードにピンときた方は、ぜひ次回のイベントや各種取り組みに参加してみてはいかがでしょうか?